ボス「双王子」を倒し、玉座の薪が全て揃ったところから。
前↓
寄り道
薪を集め終わったら「最初の火の炉」というラスダンっぽい場所に飛ばされたけど、先に行っておきたい場所があるのでとりあえず戻ってきました。
まあちょっと待ってくれよ、前にどこかでチラッと情報見ちゃった隠しエリア(?)を先に攻略してからにしようと思ってるんすよ。
やり残したこと
その前に、ロスリック城のガーゴイルがいる屋根上エリアで行けてない場所が少し残ってたので、改めて探索し直すことに。
この日記、書きたくなさすぎてずっと筆が止まってました。というかゲームプレイ自体も止まってた。そんな内容。長いし読む必要はない。
あと、現時点で読めるテキストの範囲で自分勝手に解釈してるけど許してください。
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ロウソク地獄部屋のショトカハシゴから降りて屋根エリアに向かおうと、ロウソク達を上から矢で殲滅して下に降りる。
上からも光が見えてたんだけど、あんなとこにアイテムなんてあったっけ?って思ったんだよね、この部屋は何度も通ってたから、アイテムは確実に全部回収してたはずで。
少し近づいて、ああ見覚えあるなって、ゾッとした。
いや、辛い。
やめて欲しい。本当に。
普段、ゲームやってある程度進んだら書いて、の繰り返しでこの日記を書き溜めてきたんだけど、どうしても筆が進まなくて今もう何日も経った後なんだけど。いまだに辛いし、普通に思い出して泣いてる。そのくらいショックだった。ほんとキツい。
なんで?って思いました。
そんな必要あるかって。だってちょっと前に別れて、でもまた会えて、それで一緒に戦ったばかりじゃないですか。なんで。怖いよ。
ボス倒す前にちゃんとアイテム全部回収してれば、屋根から落ちてロストしたくねえなあとか日和って後回しにさえしなければこんなこと、気づかなかったかもしれないのに。気づかないまま、もうどこか自分の知らない場所に行ってしまって、どこか知らない場所で元気にやってるんだろうなあって思ってたほうが幸せだったかって。でもそれも違うだろってはなしで。知れたのは、良かったとは思います。全部クリアしてから攻略解禁してそこで初めて知るとか想像したら、そのほうが辛い。とは言えだよ。
なんでこんな、
別に普通にどこかで会えたらよかったじゃん。いや会えなくても全然良かった。今に比べたらね。
良い人も嫌な人もみんな死んでしまうようなゲームだけど、ラーヤちゃんみたいに旅に出て、もう会えはしないけどきっとこの世界のどこかで生きてるんだろうなって終わりだって、普通にあったわけじゃん。
落ち着いて、拾った遺灰のテキスト読んで、その場でボロクソに泣いてしまった。
ベタな話しかもしれない、貧しくて、でもどうしても魔術を学びたくて、そのために殺し屋やってたって。
祭祀場で話し聞いたときは、魔術を学ぶために殺し屋やってたって言ってもその因果関係がはっきりしなかったけど、ああなるほどそういうことだったんだって腑に落ちたら本当に、想像してた以上に嫌な、過酷な人生を歩んできたんだなって、実感してめちゃくちゃ辛くなった。可哀想なんて言いたくはないけど。
「この魔術のあるが故に、ヴィンハイムの隠密は高値で取引された」とか「竜の学院は、ヴィンハイムの実質的支配者であり、多くの優秀な隠密を抱えていたという」とかのテキスト読むと、学院ってのは裏で金のために相当悪どいことやってたんだろうなあ。
身分や金がないと学ぶことも許されなくて、それでも諦め切れず裏門を叩いて、表の世界を餌に金儲けの道具としていいように使い捨てられて。
そんな目にあってもなお、魔術師の夢を捨てきれなくて、あの書斎で独り研究を重ねてたんだと思うとほんと、馬鹿みたいだよ、愚直でひたむきで、スクロール渡したときの心底嬉しそうな声とか、もう全然嘘じゃなかったもんな、本当にどうしようもなく魔術が好きで好きで、それだけだったんだろうな。
そんな人のために何か少しでも与えることができたっていうか、オママゴトでしかないとしても、師と呼んで、学院でやるように教えを乞うて、それももしかしたら嫌なことを思い出させたかもしれないけど、でも最後に楽しかったって言わせることができて、そういう日々を捧げられたのは、本当に心から良かったって思いますよ。救いになれたとか烏滸がましいこと言うつもりはないけど。
でもやっぱり、何もなくともそこにいて欲しかった。約束なんて良いからそばにいてくれよ、って思った。
最初古老前の書斎で誘ったときも祭祀場に来てからも、魔術を教える代わりにスクロールを提供するって約束にすごい拘ってたけど、きっと過去に学院で裏切られた経験があったからこそなのかな。対価も与えられず搾取されるようなことは許せなくて、されたくないししたくもないっていう。だから、もう魔術を教えられない自分はいても意味がない、何もできないのに世話になるつもりはない、とか思って去っていったんだろうけど。
でもそんなの、最初から必要なかったですよ。いや、たとえ最初は約束で縛られた関係だったとしても、今はそうじゃなくなったって、対価なんて必要としないかけがえのない友情が確実にあったって、少なくとも「俺」はそう思ってたって、気づいて欲しかった。
いや、そういう情を振り切ってでも、何も与えられない自分が許せないと考えるような、真摯で一途で不器用な人だから、こんなに好きになってしまったんだよな、とも思う。
教えてもらえる魔術なんかなくてもその人そのものに価値があるなんて自分にとっては当然のことすぎて、そんな理由で去っていく意味が分からなかったし、そんなことで、っていまだに思ってしまうけど、そうは思えなかったんでしょうね。思い返すと結構、自身を低く見るような台詞が多いんだよ、俺なんかが、みたいなニュアンスの台詞が。
彼の中での彼自身の価値を、変えられるような存在でありたかったです。でもそうはなれなかった。いや、本当にそうなのかな。
双王子の前にサイン書いてくれてたのは、灰の人の使命を手助けするためだったんですよね、たぶん。オーベックさん自身が双王子に何か因縁があったわけではないのだから。
魔術を教える代わりに知識を届ける、その等価交換が終わったから祭祀場を去った。その後に、だよ。
それこそがまさに見返りを求めない行動なんじゃないのかって。
その上乗せされた好意に対して、こちらから返せるものはもう何もないし、返す手段もないのは分かってたはず。その時点で、もう対価を必要としない関係になれてたんだって、気づいてくれ!!!気づいてくれてたら嬉しい。気づいても、それで戻ってくるような人ではないだろうけど、それでも良い!!!
もしかしたら、提供された知識への対価が魔術を教えることだけでは足りなかった、と考えた上での行動だったのかもしれない。だとしてもだよ、つまりそれって、魔術を教える以上の価値を、こちらに見出してくれてたってことじゃないですか。だとしたら余計に、そんな幸せなこと他にないですよ。
「俺がタダでくれてやるなど、滅多にないのだからな」って笑ってたような人が、わざわざ意図的に書いてくれた召喚サインなんだよな。
やっぱり、あの不毛な戦いにも意味があった。そう思います。そう思いたい。
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オーベックさんが亡くなった理由について。
正直1からプレイしたわけじゃないので、不死とか亡者の設定がよく分かってなくて、ネタバレにならない程度に無印からの設定を調べてきました。
火が陰ってきた頃、人々の中にダークリングってのが現れ出して、それが現れた人間は不死となってしまうらしい。不死人は何度も死を繰り返して心が折れたり、時が経つことで心を失って亡者化し、人を襲って殺されたり、次第に動かなくなって朽ち果てていく。
灰の人は一度燃え尽きて最初ダークリングの力も弱まった状態だったけど、ヨエルさんの言う「本当の力を引き出す」行為で不死人が本来持っているはずだった力(ダークリング)(=暗い穴ってことだよね)を再び取り戻し、そのせいで亡者化するようになったみたいですね。腑に落ちた。
オーベックさんの姿を見ると亡者化しているようなので、だんだん思考を失って、動かなくなってしまったのかな。とかそんな文言マジで書きたくねえ……辛い。
時間経過に関してはメタ的な理由もあるんだろうけど、トープスさんがプレイヤーの都合によっては教会からいなくなって即亡くなっているパターンがあるように、自分が実際過ごしてる時間軸とは別の時間軸で成り立ってて、それが任意のタイミングでリンクしてるんでしょうね。トープスさんの死体だって、学院に帰ってから長い月日をかけて偉大な魔術を生み出した後の姿だし。
だからオーベックさんも、さらなる探究のため、最後に渡した結晶のスクロールに所縁のある場所に向かったのかもしれないし、そこがたまたま灰の人の使命に関する場所だったから、ついでにサイン書いてくれたのかもしれない。
逆に、灰の人の使命を見届けるために大書庫に向かって、それを見届けて満足したあと、書物を読み漁りながら亡くなったのかも、なんて考えるのはさすがに都合が良すぎるか。
このNPCの召喚サインっていうシステムも自分勝手に意味を見出すと本当に奥深くて好きです。
例えばマルギット戦にサイン出してくれるロジェールさんは、自分がストームヴィル城を探索している最中で、同じようにこれからストームヴィルに入る褪せ人たちを手助けするためにサイン出してて(正確にはエリア判定別だけど。)
トラゴスさんは白活大好きで、褪せ人たちが苦労しそうな関門ポイントを狙ってサイン書いてくれてたり。
基本同じエリア内にいないとサインは出せないから、きっとあの時も大書庫のどこかにいたんだろうな。
サイン書いて、のんびり読書しながら召喚待っててくれたのかも。
ホストさんが死んじゃった時そのホストさんが良い人だったりすると、再召喚期待してその場でサイン直書きすることあるじゃん。そんな感じでホストの自分が死んだら、しょうがねーなあと思いながらまたサイン書いてくれてたのかなって。
そんな想像をさせてくれるシステムに感謝します。良いゲームだほんと。
どちらにせよ、穏やかな死を迎えたと思いたい。
実際、彼がいた場所は(自分の世界だと周りに大量のロウソク頭が徘徊してはいたけど)争ったり乱れたりした様子もなく、足元には本が積まれてて、殺されたとかその手の残酷な理由で亡くなったようには見えないのが救いでした。
ここには本がたくさんあるしね。死を迎えるには存外、悪くない場所だったのかもしれない。そうだと良いなと思う。そうじゃなきゃ救われない。
結果的に、こういう最期を目の当たりにしたわけだけど、これがバッドエンドだとは思いたくないです。
だってスクロールを全部集めてさ、教えてくれる魔術を全部覚えきって、それが間違いだったわけ、絶対ないじゃん。
スクロールを見つけて来なければ、魔術を教わらなければ、たったひとつでも教わらないままにしておけば、オーベックさんが祭祀場を去ることはなかったのかも知れないけど、でも、スクロール渡してあんなに喜んでくれて、素養もないのに少しずつ魔術教わって、お前も魔術師と呼んでいい頃だななんて褒められて、よく笑ってくれるようになって、そんな彼が自分の働きに報いるために懸命に読み解いてくれた大切な魔術を、全部余すことなく教わろうって思った、その判断が、それが間違いだったなんて到底思えない。思いたくないです。
結局このストーリーの結末はこうだった。それだけ。
たぶん妥協することでしかこの死を回避できない。実際試してるわけじゃないから分からないけど、きっと、最後まで約束を守らない、守らせない、それでしか避けられないんですよ。残酷なことさせるよ、ほんと。恐ろしいゲームだな。
好きな人の遺体をそのまま残していくことが嫌すぎて、なんかずっと動けなかった。
かと言ってどうすることもできないんですけどね。はーー、無力だ。ゲームの死がこんなに辛いなんて。
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最期を見届けられて、最後まで知ることができて、良かったなとは思います。
本当にめちゃくちゃ楽しかったから。オーベックさんと話して一喜一憂する時間が。
救ってあげたいとか、俺がお前を幸せにしてやるとか、そんな驕ったこと本当は言いたくないけど、こんなどうしようもなく不器用で愛おしい人間目の当たりにしたら、言いたくもなるよ、言っていいだろ。
「好きな女を楽しませるのはカッコイイ男の義務だから」ですよ。(黒田硫黄の茄子という漫画に出てくる大好きな台詞です。)
いや女じゃないし女扱いするなってキレられそうだけど。何度だって楽しかったと言わせたい。たった一瞬だって、幸せだと思わせたいよ。それがカッコイイ男の義務だから。
いや〜〜、オーベックさんと共闘きゃっきゃって大はしゃぎしてた一個前の日記との落差エグすぎてマジで笑うって話し。たまったもんじゃねーよ。全然笑えね〜〜〜。助けてくれ〜〜〜〜。
本当のやり残し
なんとか気を持ち直して、本来の目的だった屋根上ルートに向かう。
アイテムあるのは見えてたんだけど、配置された柱が邪魔でダッシュジャンプで行けるか行けないか微妙な屋根があったので、そこに。
ねえ、ほんとにさ、
ほんと勘弁してくれ………。
なんでこうなるんすかね。
なんで立て続けに大好きな人たちの死を認めなきゃならない?まーじで意味がわからん。辛い。辛いって。酷すぎる。
自分が何度、何度祭祀場で、戻ってきてないグレイラットさん確認して、何度落胆したか。
祭祀場帰るたびに、ちょっとだけ期待して、無人のスペース見てため息ついて、大丈夫かなって心配して、結果がこれ。キツい。
さっき散々泣いてきたんだよ、マジで嫌になるよ。
グレイラットさんのことは本当に大好きで、オーベックさんに対する好きとは違う意味で、このゲームで一番好きなNPCだったんですよね。
初めて外で出会ったNPCで、初めて祭祀場に来てくれたのがグレイラットさんだったしね。
最初は盗人とか怪しいなあと思ってたけど、実際めちゃくちゃ良い人だったし、突然盗みに出掛けるとか言い出していなくなったかと思えば、すぐに帰ってきてこっちの役に立つものをたくさん用立ててくれたし。
自分が矢とか火炎壺使いまくるせいもあったけど、ほんとに一番話しかけたんじゃないかな。そのたびに言ってくれる「無事で戻ってくれよ」の言い方がめちゃくちゃ好きだった。
本当に良い人で、きっとただ儲けるための盗みなんかはしなかったんだろうな。
ロレッタさんの件も詳細は分からないけど、彼女が死んでいたって伝えた後のグレイラットさんの悲痛な姿見ると、きっと彼女のためを思って盗んだ指輪だったんだよね。その望みは叶わなかったけど。
オーベックさんみたいにはっきりした約束や見返りみたいな話しもないのに、ただ牢から出して、指輪を届ける願いをきいただけなのに、自分のために無理してまで盗みに出てくれて、最後には友だちだとまで言ってくれて、こっちは何もできなかったよ。なんのお礼もできてないのに、こんなことになるなんて、マジで思ってもなかったよ。
最後のお使いの時の「ケチなネズミのままで終わりたくはない」「ありがとう、儂を信用してくれて」って台詞を思い返すと、もしかしたら死んでも良いとすら思ってたのかな、ロレッタさんに対する後悔もあって。人の役に立って死ねるならそれでも良い、くらいには思ってたのかもしれない。
でも私は嫌ですよ、何もなくたって、いてくれるだけで良かったんだって。無理してまでそんなことして欲しくはなかった。
こんなことになるなんて思わなかったから、信じて送り出してしまって、その行いを今ものすごく悔やんでる、なのにグレイラットさんは、そのことに感謝してくれてるんだよな。感謝するのはこっちの役目なのに、信用してくれてありがとう、アンタのことは友達だと思ってる、そんなこと言われたら、行くななんて言えたかって。
でも、次の世界でまた同じことがあったときに、笑顔で送り出す自信はないですよ。
それがグレイラットさんの思いに反する、ただのエゴでしかないとしても、絶対に死んでは欲しくない。私のために死ぬ必要なんか絶対ないよ。
グレイラットさんに関しては本当に、自分のせいで死なせてしまった、としか思えない。悲しい。辛い。信じて送り出すのがグレイラットさんにとっても自分にとっても正しい選択だったんだとしてもだよ、そこに救える手段が無いのなら、これから先も絶対に受け入れられないと思う。
どこかで助けられるイベントがあったのかな、あったら良いな、でもきっと、無いんだろうね。
ほんと貴重な経験させてくれるよダークソウル3は。
エルデンでも悲しい別れはたくさんあったけど、こんなに引き摺るほどキツい畳み掛けはなかった。
たまたま偶然、アイテムを後回しにしただけで、自分の足取り次第ではこんな気持ちになることもなかったんだろうけど。忘れられない辛い体験させてもらいました。本当にありがとうございます。ファック。
渡せるわけねーーーーーーーだろ。
渡さないよ。渡すわけない。
今までこのゲームにおける遺灰って、まあただのショップ拡張アイテムくらいにしか思ってなかったけど、遺灰なんだよね、本当に。
ああこれ、遺灰なんだ、って改めて気づいたら、こんなの手放せるわけないと思った。大事な人たちの遺灰だよ、お墓に入れてあげることもできないんなら、一生持ち続けますよ。
なので、これクリアしたらそのまま2周目行こうと思ってたのをやめました。
もっかいやるなら1から新キャラ作ります。このデータはクリアしたらそのまま取っておく。この手のアイテムはどうせ周回したら引き継がないだろうし。絶対手放したくない。渡したらショップに追加のアイテムがあるかもしれないけどそんなのは別に良いっす。全然構わない。絶対手放さない。
あと、ショップにオーベックさんの装備が追加されてて、それ見てまた泣いた。もう一生引き摺るよこんなの。
なんか、学院由来のコートを着続けてたって事実も心に来るものがあるんだよな、なんだかんだで学院を悪しく言うようなことは、そういえばなかったよなあと思って。
使い捨てられたことや、そういう行為に手を染めた自身に対しての嫌悪感はあっても、隠密という仕事や技能には思い入れがあったように思えるし、学院への憧れはずっと持ち続けたままだったんだろうな。そうじゃなきゃ脱ぎ捨ててるって。
はーーー、やるせないよ。ほんと。
長々自己満足の文章書いてきて、ほんとお前どんだけ本気なんだよって感じだけど、アイドルマスターやってる時だってあつまれどうぶつの森やってる時だっていつだって本気ですよ。本気でやらなきゃおもんない。
たかがゲーム、たかがゲームのキャラクターかもしんないけど、こっちはそのたかがゲームのキャラクター相手に16年間ずっと変わらぬ恋愛感情を抱き続けてる異常者やぞ。お願いだ、もうやめてくれないか。狂い火の王など王ではない。生なき世界に王などいるものか。はあ、ほんとつらい。辛いっす。はーー。
また、次の世界で会いましょうね。
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